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朝日がそっと窓から差し込む。今日は特別な日。タクミは目を覚ましたとき、ドキドキする心臓の音が聞こえたような気がしました。
「お母さん、僕、学校に行ける?」
タクミは何度も同じことを聞いてしまいます。お母さんは優しく笑いながら、真っ赤なランドセルを取り出しました。光に照らされたランドセルは、宝物のようにキラキラと輝いています。
「もちろんよ。準備しようか」
ランドセルを背負う瞬間、タクミの体が少し緊張で硬くなりました。でもそれは、悪い緊張ではありません。バタバタと遊ぶ感じ、わくわくする感じ。お兄さんの気分です。
玄関の鏡に映ったタクミを見てください。新しい靴、新しい洋服、新しいランドセル。全部が一年生らしくて、素敵に見えます。お母さんもお父さんも目が少し潤んでいます。
「頑張ってね」

お父さんがタクミの肩をぽんと叩きました。
学校への道は、いつも通っている道なのに、今日はまるで魔法の道のようです。花が笑っているみたい。鳥もたくさん鳴いています。朝の空気は新しくて、輝いています。
学校の門が見えました。
タクミの心臓はもっと大きく鳴りました。でも怖くはありません。興奮と期待で、体全体がジンジンしています。
たくさんの一年生たちが門の前に立っています。みんなもタクミと同じように、新しいランドセルを背負っています。皆さんの顔には、タクミと同じドキドキが映っています。
「いろんなお友達がいるんだ」
タクミはそう思いました。髪の毛が長い子、短い子。背が高い子、小さい子。みんな違うけど、みんな一年生。みんな同じ気持ちで、この門をくぐろうとしています。

先生が優しい声で呼びかけました。
「さあ、一年生の皆さん、入学式が始まります」
タクミは深く息を吸いました。そして、ゆっくりと歩き出しました。ランドセルはもう重くありません。むしろ、タクミの背中を支えてくれている気がします。
校舎の中は、新しい音、新しい匂いがいっぱいです。自分の教室はどこかな?お友達はどんな子かな?先生はどんな人かな?
タクミの心には、質問でいっぱい。そして、それ以上に、期待でいっぱい。
「頑張ろう」
タクミは心の中で呟きました。新しい赤いランドセルを背負ったまま、タクミは新しい世界へ歩いていきます。
春の朝は、新しい物語の始まり。一年生タクミの冒険が、今、始まったのです。
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