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ゆみこは、おばあちゃんの家で見つけた一枚の白い紙を手に取りました。「これで何ができるのかな」と、小さな手で丁寧に折り始めました。
最初に折ったのは、優雅な鶴です。折り紙の伝統を教えてくれたおばあちゃんの言葉を思い出しながら、ゆみこは一つ一つの折り目を大切にしました。すると、不思議なことが起こりました。折った鶴がふわりと光り、部屋の中を静かに飛び始めたのです。
「わあ、本当に飛んだ!」ゆみこは大喜びです。
次に、別の紙を取り出して、小さな船を折りました。すると、その船も輝き始め、窓の外へ浮かんでいきます。空の雲の海を静かに航海していく姿が見えました。

ゆみこはもっと折りたくなりました。今度は、手裏剣を折ります。指先に集中しながら、紙を何度も折り返していくと、完成した手裏剣がキラキラと光り、部屋の中を優しく舞い始めました。
「次は何を折ろうかな」ゆみこは考えます。
そうだ、花を折ろう。赤い花、ピンクの花、黄色い花。ゆみこの手は次々と紙を折っていきます。折られた花々は、一つまた一つと光り輝き、部屋全体が色とりどりの花で満たされていきました。それは、春の花畑のようです。
おばあちゃんが部屋に入ってきました。

「ゆみこ、素敵だね。折り紙は、日本の大切な伝統だよ」おばあちゃんは優しく微笑みました。「一枚の紙から、こんなに美しい世界が広がるんだよ。それはね、あなたの心と手が、紙に命を吹き込むからなんだ」
ゆみこは気づきました。紙を折るたびに、自分の心がそこに入っていくんだということに。丁寧に、優しく、心を込めて折ると、紙は生きているかのように美しく輝くんです。
その夜、ゆみこの部屋は、折り紙たちの光で満ちていました。鶴は優雅に、船は冒険へ、手裏剣は楽しく舞い、花々は静かに輝いています。
一枚の紙から始まる無限の世界。折り紙の魔法は、ゆみこの心の中でずっと輝き続けるのでした。
「明日は、何を折ろうかな」ゆみこはそう呟きながら、新しい紙を手に取りました。
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